暗記だけでは伸びない?新科目『情報Ⅰ』の成績がグンと上がる意外な理由
2026/08/04
高校生のお子様が持ち帰ってくる教科書やテストの答案を見て、
「情報Ⅰって、一体何を勉強しているの?」
「私が学生の頃にはなかった科目だから、どうやって声をかけていいか悩んでしまう」
とお感じになったことはありませんか?
2025年1月の大学入学共通テストから「情報」が国立大学の受験で原則必須化され、広島大学をはじめとする多くの国公立大学において、合格への重要な鍵を握るようになりました。
しかし、お母様ご自身が経験されていない未知の科目だからこそ、お子様がテストで点数を落としてきても具体的なアドバイスができず、もどかしい思いを抱えてしまうのはごく自然なことです。
夜遅くまで机に向かうお子様の背中を見ながら、「何か手助けできることはないか」と胸を痛めていらっしゃる保護者の方も少なくないはずです。
でも、どうかご安心ください。この『情報Ⅰ』という科目は、ある「ひとつのコツ」さえ掴めば、実は他のどの教科よりもスムーズに成績を上げることができる科目なのです。
今回は、なぜ一生懸命勉強しても情報Ⅰの成績が上がらないのか、そしてどうすれば短期間で成績を上げることができるのかについて、お母様にぜひ知っておいていただきたいポイントを分かりやすくお伝えします。
目次
母親世代の「パソコン授業」とは違う
新科目「情報Ⅰ」の正体
「情報の授業」と聞くと、お母様が学生時代に経験された「キーボードを早く打つタイピング練習」や「WordやExcelの操作方法」を思い浮かべるかもしれません。
しかし、現代のお子様たちが学んでいる『情報Ⅰ』は、それらとは根本的に異なります。
文部科学省の学習指導要領(平成30年告示)によれば、情報Ⅰの目的は「情報技術を適切かつ効果的に活用し、問題を発見・解決する力を育むこと」と定義されています。
つまり、単にパソコンというツールの使い方を覚えるのではなく、プログラミングやデータの分析を通して、社会に出たときに必須となる「考える力(論理的思考力)」そのものを養うための科目なのです。
学習内容が全く新しい学問へと進化しているのですから、「私が教えられないから、子どもが遅れをとってしまうのでは…」とお母様がご自身を責める必要は全くありません。
今の高校生たちは、かつて誰も経験したことのない新しい学問の入り口に立っているのです。戸惑ってしまわれるのは、ご家庭だけでなく日本中のお母様方に共通する自然な感情なのです。
毎日遅くまで頑張っているのに…
なぜ情報Ⅰの成績が上がらないの?
「うちの子、真面目に教科書を読んで、ノートにまとめて勉強しているのに、テストの点数が平均点に届かないんです」
広島県内にお住まいのお母様方からも、最近こうしたお悩みの声をいただくことが非常に増えています。
お子様は決してサボっているわけではないのに、なぜ努力が結果に結びつかないのでしょうか。
その最大の理由は、お子様自身が情報Ⅰを「歴史や英単語のような暗記科目」として捉え、「暗記の罠」に陥ってしまっているからです。
例えば「IPアドレス」「プロトコル」「アルゴリズム」といった専門用語。
これらを単語帳に書いて一生懸命丸暗記しても、実際のテストでは言葉の意味そのものを問う問題はあまり出題されません。
代わりに出題されるのは、「ある店舗のレジ待ち時間データを分析し、混雑を解消するためのプログラミングの仕組みを考えなさい」といった、知識を「活用」する長文問題です。
コードの文字列や専門用語だけを覚えて、その裏にある「なぜこういう指示を出すのか」という論理(ロジック)を理解していないと、少し問題の形式が変わっただけで手も足も出なくなってしまいます。
お子様の努力が足りないわけでも、才能がないわけでもありません。ただ、勉強への「アプローチの方向」がほんの少しずれているだけなのです。
逆転の発想!
「情報Ⅰ」が実は成績を上げやすい理由
「暗記だけでは通用しないなんて、なんだかとても難しそう…」とご不安を感じさせてしまったかもしれません。
しかし、見方を少し変えれば、情報Ⅰは「一度コツを掴めば、驚くほど簡単に成績が上がる科目」へと変わります。
その理由は明確で、「暗記しなければならない絶対量」が、英語や歴史などの他科目に比べて圧倒的に少ないからです。
英単語を何千語も覚えたり、何百年分もの歴史の出来事や人物名を頭に入れたりするような、途方もない作業は必要ありません。
情報Ⅰで求められるのは、ルールに沿って道筋を立てて考える「パズルを解くような思考法」です。
「Aという条件だからBになる。BだからCという結果が出る」という論理の組み立て方さえ理解してしまえば、あとはどんな初見の問題が来ても、その基本ルールを当てはめるだけで答えを導き出すことができます。
最初は専門用語や見慣れないプログラムの画面に戸惑うかもしれませんが、ある日突然「あ、そういう仕組みだったのか!」と、頭の中で点と点が線で繋がる瞬間が訪れます。
この感覚を一度でも味わうと、お子様の理解度は一気に加速します。膨大な時間をかけて暗記し直す必要がないため、正しい学習法に切り替えれば、短期間で目に見える結果に結びつきやすい科目なのです。
終わりに
『情報Ⅰ』は、これからの社会を生きていく子どもたちにとって、非常に大きな武器となる科目です。
新しい科目ゆえに、最初は戸惑うことや点数が伸び悩むこともあるかもしれません。
しかし、それは決して乗り越えられない壁ではありません。
「暗記」から「論理の理解」へと頭の使い方を少しシフトするだけで、必ず光は見えてきます。
点数だけで一喜一憂するのではなく、その背景にある「考えようとする姿勢」を褒めてあげてください。
お母様のその優しい見守りこそが、お子様にとって何よりの安心感に繋がり、前向きに学習に取り組む原動力となるのです。

