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テスト勉強どこまでやったらいい?―答えは九九にある!

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テスト勉強どこまでやったらいい?―答えは九九にある!

テスト勉強どこまでやったらいい?―答えは九九にある!

2023/06/05

学習塾を運営していると、よく言われるのが「うちの子勉強しないんです」「途中ですぐ諦めて」「やったやったと本人は言うんですが点数はさっぱり…」です。これは本当によく言われます。ただよくお話を伺うと状況に合わせた負荷のかけ方やステップアップの段階設定がうまくできていないことがほとんど。テスト勉強をどこまでやったらいいか。その答えは一人ひとりの生徒の状況によります。この記事ではそれぞれの段階に合わせたステップアップの仕方を軽くお伝えできればと思います!

目次

    大前提は目標設定と伴走

    まず大前提として目標設定はお済でしょうか?「とりあえず次は80点取ろうね!」などではなく、何のために勉強するのかという目標設定です。ぜひ保護者さまは想像してみてください。例えば突然仕事場で上司から「仕事です!来週までに10kmマラソン走れるようになってくださいね!」と言われたとします。一応これも仕事と割り切って頑張ってみますが当然いきなりそんなのは無理です。全く運動していない状態からなんとか3kmは歩かずに走れるようにしましたが、それ以上は無理でした。上司からはダメ出しされ、その後「これでお金を払ってるので来月こそ10kmですよ!」と言われます。…すいません。私ならそんな職場辞めます。目標のない生徒たちが「とりあえずこんな点数じゃだめだからまずは80点取ってね!」と言われるのはまさに同じ状況です。さらに50点の生徒が60点まで点数を伸ばしても「80点まであと20点か…」というのも先ほどのマラソンの上司と同じです。ではどうしたらいいのか。目標の設定と伴走です。マラソンの例で言えば「健康増進を会社として取り組むと助成金が出てみんなで健康になってさらにボーナスまでもらえるみたいです!嫌だとは思いますけど、せっかくなんで一緒に頑張りましょう!」「この間までゼロだったのにもう3km走れるようになるなんてすごいです!次は5kmいけるかもですね!頑張りましょう!」と言われたらどうでしょう。嫌々でもちょっと次頑張ってみようかな?とか思いませんか?勉強も同じことで、目標設定と伴走がモチベーティングには必須です。どこまでやるかの前に、なぜ勉強をやるのか、小さな成功体験をどれだけ実感させられる伴走ができるかを考えてみましょう!おススメです!

    レベル1:わかるの段階

    まず最初の段階は「わかるの段階」です。これは例えば参考書やテキストを読めば自分で理解ができる状態です。「わかる状態」で取れる点数は一般的な公立の中学生で40点、高校生は学校にもよるので一概には言えませんが中の下の順位くらいの点数になります。「読めば理解できる」と「テストで解ける」の間には大きな隔たりがあります。ただ、今非常に勉強が苦手という場合はまずは読めば理解できる状態まで持っていくことが大事です。読んでもちんぷんかんぷんではさすがに頑張れ!と言っても無理ですよね。この場合は第三者からの指導の追加が必須です。

    レベル2:解けるの段階

    次の段階は「解けるの段階」です。一般的な公立中学校で80点、高校で中の上以上の順位が取れる点数くらいがこの段階だとイメージしてもらえればと思います。難問を除いてほとんど解けるようにはなっていますが、ミスなどをすることで75点で落ち着いてしまう、そんな感じです。保護者さまも生徒さんも思い当たると思われるこの状態の代表的なフレーズは、テスト前「あそこだけは出ないでほしい!それ以外ならなんとか!」であり、テスト後に「苦手が出ちゃってあそこは全部落としたかも…」です。絶対にどこかで聞いたことがあるフレーズですよね。これを無くせば次のステップに上がることができます。わかる➡解けるになるための勉強方法は苦手な単元や問題を全てきっちり潰しきるというテスト勉強になります。ほとんどの生徒がこの段階で止まっていて、ミスが少なければ85点、ミスが多くなれば75点前後という点数に落ち着いています。

    レベル3:ミスらないの段階

    最後の段階は「ミスらないの段階」です。公立中学で95点、高校では上位レベルの点数をイメージしてください。レベル2を達成している時点で「解ける」状態にはあります。ところが点数が取れません。苦手は何度も反復して潰しています。ところがどういうわけか調子が良くないと90点を突破しません。損な生徒もたくさん見てきました。みんな真面目で勉強に苦手意識もありません。しかし90点のラインを突破してこない。解ける➡取れるのレベルアップのカギは「できない問題を反復する学習」では無いからなんです。

    レベル3のカギは九九にあり

    みなさん九九はできますか?それぞれのレベルにあてはめると面白いです。

    レベル1は、「九九表を見ながらならなんとか…」レベル2なら「8の段が苦手だけどそれ以外なら!」レベル3は「いや九九なんて間違えないでしょ」です。中高生以上ならほとんどの皆さんが3だと思います。レベル3のカギは「なぜ皆さんが九九はそうなのか」を理解することにあります。もっと言えば九九をどのようにして「ミスしなくなるまで身に着けたのか」です。

    答えは簡単。できない問題を繰り返した段階を小2で終えて、その後も「できる九九を延々と使い続けたから」です。これは全ての学習に当てはまります。できる問題を繰り返すことがミスを減らす唯一の方法なんです。できない問題の反復ではありません。ミスを減らした先には100点も見えてきます。まずはミスがなければ100点取れる状態を作り、その後ミスをなくすための「できる問題の反復」を行ってみましょう。

    段階に合った学習を!

    レベル3の学習方法に文章を割きましたが、「わかるの段階」に達していない場合は「わかるの段階」をまずは目指して勉強しなければなりません。「解けるの段階」にない場合はわかる問題を反復してミスを減らすよりわからない問題をつぶす方が優先です。「解けるの段階」をクリアして初めて「解ける問題の反復」です。

     

    と…書きましたが、まだ「わかるの段階」だけど絶対に60点取らないといけない!そんな時もあると思います。その時のお話はまた別の機会に…

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