【高校のお金】立て替えが必要?損しないための就学支援金と学費の罠
2026/10/19
少しずつ高校受験の足音が聞こえてくる時期。毎朝早くからお弁当を作り、部活や塾で疲れて帰ってくるお子様の体調を気遣いながら、進路の悩みにそっと耳を傾けていらっしゃるお母様、本当にお疲れ様です。
志望校の話になると、どうしてもご家庭で避けて通れないのが「高校の学費」についてのお悩みですよね。
「できれば学費の安い公立に行ってほしいけれど、もし子どもが私立に行きたいと言ったら、家計で支えてあげられるかしら…」と、夜な夜なスマートフォンの画面を見つめて、ため息をついてしまうこともあるのではないでしょうか。
「私立高校はとにかくお金がかかるから、うちは公立一本で」 お母様が学生だった頃の常識や、数年前までの情報から、そのようにお考えになるのはごく自然な親心です。
しかし、どうかご安心ください。実は、国の学費サポート制度(高等学校等就学支援金)が大きく変わり、お母様世代の頃とは比べ物にならないほど手厚い支援が受けられるようになっています。
今回は、ニュースなどでも話題になっていた「就学支援金の所得制限撤廃」や「上限額の引き上げ」の情報と、広島県独自の補助金、そして多くの方が陥りがちな「入学直後のお金の罠」について詳しくお伝えします。この事実を早めに知っておくことで、「学費の不安」から少し解放され、お子様の進路の選択肢を大きく広げるための明るいヒントにしていただければ幸いです。
目次
親世代の常識激変!
「私立高校も実質無償化」のからくり
「私立高校に行くと、年間何十万円も学費がかかって大変…」
そんなお母様方の負担を大きく減らすため、現在、文部科学省が中心となって運用しているのが「高等学校等就学支援金制度」です。
これは、国がご家庭に代わって高校の授業料を負担してくれる(学校に直接支払ってくれる)という、非常にありがたい制度です。
これまで、この制度には「世帯年収の壁(約590万円、約910万円など)」があり、「うちは共働きだから上限を超えてしまって、私立の補助がもらえないかも…」と頭を悩ませるお母様が後を絶ちませんでした。
しかし、この制度が大きく生まれ変わりました。
最大の変更点は、「所得制限が完全撤廃され、全世帯が支援の対象になったこと」、そして「私立高校向けの支給上限額が、全国平均である『最大45万7,200円』まで大幅に引き上げられたこと」です。
広島県内の私立高校の年間授業料の平均は、およそ43万円前後です。
つまり、今回の制度拡充により、広島県内の大半の私立高校において、どの世帯であっても「授業料が実質無償(ゼロ)」になるという、とても心強い環境が整ったのです。
「私立は高いから無理」と最初から諦める必要は、今の時代にはなくなっています。
注意点①!春先を襲う
「初期費用の立て替え」の罠
「それなら私立でも完全に安心ね!」とホッとされたお母様、少しだけお待ちください。
この制度を正しく理解し、安心して活用していただくために、知っておくべき大切な注意点があります。
最も多くのお母様が戸惑われるのが、この制度の「支給されるタイミング」です。
実は、就学支援金の手続きは高校に入学した直後の4月(または秋)に行われ、国から実際にお金が振り込まれる(授業料と相殺される)のは、夏から秋にかけて(7月〜10月頃)になることがほとんどです。
つまり、「入学した直後の4月〜夏頃までの数ヶ月間は、本来の授業料をご家庭で一旦立て替えて支払わなければならないケースが多い」のです。
秋になって支援金が確定すると、それまで立て替えていた授業料が還付(返金)されたり、後期の授業料と相殺されたりする仕組みになっています。
さらに、支援金でカバーできるのはあくまで「授業料のみ」です。
春先には、入学金や施設設備費、制服代、教科書代、カバン代、そして近年必須となっているタブレット端末代など、「授業料以外」のまとまった初期費用(私立の場合は数十万円になることも)が必要になります。
「授業料無償化」という言葉だけを見て、「入学時のお金は準備しなくて大丈夫」と安心していると、春先になって慌ててしまうことになりかねません。
注意点②!広島県ならではのサポートもあり、
「授業料等軽減補助金」などを確認
「結局、春先には大きなお金が必要なのね…」と、再び肩を落としてしまわれたかもしれませんね。
しかし、ここでもう一つ、広島県にお住まいの保護者の方に知っておいていただきたい、県独自の心強いサポートがあります。
国が所得制限を撤廃して授業料を無償化してくれた一方で、広島県は「授業料以外の負担」を軽くするための独自の制度をしっかりと用意しています。
たとえば、生活保護受給世帯や年収目安350万円未満の世帯などを対象とした「広島県 授業料等軽減補助金制度」では、国の就学支援金に上乗せする形で、施設設備費などの授業料以外の費用に対して支援が行われたり、「入学時納入金(入学金など)」として最大18万円が補助されたりします。
また、年収目安490万円未満の世帯向けには、教科書代や修学旅行費などを支援する「奨学のための給付金(最大約15万円)」という制度も用意されています。
このように、公的なパンフレットを隅々まで読まないと気づきにくいサポートが、実は各都道府県で何重にも張り巡らされています。
県外の私立高校を受験する場合は、広島県の補助金が適用されないケース(代わりに進学先の県の制度が適用されるケース)もあるため、「志望校がある県の独自の補助金制度を必ず確認すること」が、損をしないための最大の防御策となります。
ご家庭でできる選択肢を広げるためのアクション
お金の制度はとても複雑で、調べれば調べるほど「本当にうちの子は大丈夫かしら」と不安になってしまうものです。
すべてをお母様お一人で完璧に理解しようと背負い込む必要はありません。
ご家庭でできる最高のアクションは、「お金を理由に、最初からお子様の志望校を公立だけに絞らないこと」です。
「今の時代は、国の制度が変わって、私立高校でも授業料のサポートが全員に出るようになったみたいだよ。だから、公立でも私立でも、あなたが本当にやりたいことができる高校を一緒に探してみようね」
お母様からのこの温かい言葉は、お子様にとってどれほど心強いでしょうか。
「私立に行ったらお母さんに迷惑がかかるかも…」と遠慮しがちなお子様の背中を、力強く押すことができます。「お母さんは、お金の不安よりも、私の行きたい道を応援することを一番に考えてくれているんだ」という絶対的な安心感こそが、お子様が目標に向かって前向きに机に向かうための、何よりのエネルギー源となるのです。
終わりに
お母様が知っておきたい「高校のお金の仕組み」についてお伝えしました。
1)国の就学支援金の「所得制限」が撤廃され、全世帯が対象に。
2)私立高校への支援上限額が「45万7,200円」に引き上げられ、広島県の平均授業料(約43万円)であれば実質無償に。
3)支援金が相殺されるのは夏以降。春先は「授業料の立て替え」や「初期費用(制服・タブレット代など)」が必要。
4)広島県独自の「授業料等軽減補助金(入学金の補助など)」や「奨学給付金」など、各県ごとの授業料以外のサポートも必ず確認を。
高校受験は、お子様にとってもご家庭にとっても、未来の人生を左右する大切な節目です。
同時に「お金」という現実的な壁が立ちはだかるタイミングでもあり、お母様がご不安になられるのは当然のことです。
しかし、時代とともにご家庭を応援する仕組みは信じられないほど手厚く整ってきています。
どうか「お金」を理由に最初から選択肢を狭めすぎず、ご家庭で温かい進路の話題を楽しんでみてください。
お母様のその優しいまなざしが、お子様の未来の可能性を無限に広げていきます。
公立・私立問わず、希望する進路を勝ち取るためには、内申点(評定)の確保や、日々の学習の積み重ねが不可欠です。
「うちの子の今の成績で、希望する高校に行けるかしら」
「部活と勉強の両立が難しくて…」
といった具体的な学習面のお悩みは、ぜひ教育のプロにご相談ください。
私たちオン1対1、または1対2のオンライン個別指導では、画面越しであっても、お子様の声のトーンやふとした瞬間の不安そうな表情や声のトーンまできめ細かく把握することが可能です。
通塾や送迎の時間を省き、リラックスしたご自宅の環境で、お子様一人ひとりの学力や目標に合わせた無駄のない学習計画をサポートいたします。
私たち講師がしっかりと伴走し、お子様が自らの力で問題を解き明かす喜びを知るお手伝いをいたします。
お子様が自信を持って、明るい表情で前向きに壁を乗り越えていける日々を、一緒に作っていきましょう。
学習習慣づくりや、現在の勉強方法についてのご相談は、いつでも無料で承っております。
どうぞお気軽にお声がけください。

