楠教育株式会社

算数や理科の文章題で手が止まる…子どもたちが本当に直面している「読解力」の壁

お問い合わせはこちら 無料体験予約はこちら

[営業時間] 平日 16:00 ~ 22:00 / 土曜日・日曜日・祝日 9:00 ~ 22:00
[定休日] 塾内のカレンダーに準拠する

算数や理科の文章題で手が止まる…
子どもたちが本当に直面している「読解力」の壁

算数や理科の文章題で手が止まる…子どもたちが本当に直面している「読解力」の壁

2026/08/17

「うちの子、計算ドリルはスラスラ解けるのに、算数や理科の文章題になると途端に手が止まってしまう…」

「何度教えても、問題文の意味を履き違えて違う式を立ててしまう…」

ダイニングテーブルで宿題に向かうお子様の背中を見つめながら、このようなもどかしさを抱えていらっしゃるお母様は、決して少なくありません

。「私の教え方が悪いのかな」「この子には理系のセンスがないのかもしれない」と、ご自身やお子様を責めてしまうこともあるのではないでしょうか。

でも、どうかご安心ください。

お子様が文章題でつまずいているのは、決して「算数や理科のセンスがない」からでも、「お母様のサポートが足りない」からでもありません。

実は今、日本全国の子どもたちが同じような壁に直面しています。その根本的な原因は、計算力や理科の知識ではなく、「読解力」にあることが公的なデータからも明らかになっているのです。

このコラムでは、最新の教育データをもとに「なぜ文章題が解けないのか」という本当の理由を紐解きながら、ご家庭の日常の中で無理なく「読み解く力」を育むためのヒントをお伝えします。毎日お忙しいお母様の肩の荷が、少しでも軽くなるきっかけになれば幸いです。

目次

    「問題文が長すぎる!」
    激変する現代のテスト事情

    お母様が学生だった頃の算数や数学のテストを思い出してみてください。

    「次の計算をしなさい」
    「〇〇の面積を求めなさい」

    といった、シンプルでストレートな問題が多かったのではないでしょうか。

    しかし、現在のお子様たちが学校で解いているテストや、高校受験、大学受験の問題は、様相が全く異なります。

    文部科学省が推進する新学習指導要領では「思考力・判断力・表現力」が強く求められるようになり、それに伴って算数や理科のテストでも、日常の会話文や長い状況説明、複数のグラフや表を読み解かせる問題が急増しています。

    「計算問題なら解けるのに…」というお母様の実感は、まさに的を射ています。

    お子様は算数ができないのではなく、「長く複雑な日本語の文章の中から、必要な数値を拾い出し、問われている条件を整理する」という、高度な【読解力】の段階でつまずいているのです。

    全国のデータが証明する「読解力」の課題。

    ここで、お母様の不安を少しでも軽くするためのデータをご紹介します。

    「うちの子だけが遅れているのでは」と心配になるかもしれませんが、これは日本全国の子どもたちが共通して直面している大きな課題です。

    文部科学省が毎年実施している「全国学力・学習状況調査(全国学力テスト)」の分析結果を見ると、算数・数学や理科において、特定の傾向がはっきりと表れています。

    それは、「計算処理のみを求める問題」の正答率は高いにもかかわらず、「問題文から必要な情報を抽出し、理由を記述する問題」になると、正答率がガクッと下がるという事実です。

    また、OECD(経済協力開発機構)が実施している国際学習到達度調査(PISA)でも、日本の子どもたちの「数学的リテラシー(実生活の課題を数学を用いて解決する力)」や「科学的リテラシー」は世界トップレベルである一方、「読解力」に関しては過去の調査で順位を落とし、課題として指摘された時期がありました(直近の調査では改善傾向にありますが、依然として情報の中から根拠を見つけ出す力に課題が残っています)。

    これらのデータが示しているのは、「算数や理科の点数が伸びない原因は、論理的思考や理数のセンスの欠如ではなく、複雑なテキストデータを正しく読み取る『読解力』の低下にある」ということです。

    ですから、お子様が文章題でフリーズしてしまっても、「なんで分からないの!」と焦る必要は全くありません。

    「今は、情報を整理する読み解きの練習をしている段階なんだな」と、温かく見守ってあげてください。

    算数・理科の文章題を解くための
    「3つのステップ」

    では、具体的に文章題を解く際、お子様の頭の中ではどのような処理が行われているのでしょうか。

    分けると、次の3つのステップになります。

    状況の把握(国語力):誰が、何を、どうしているのか。問題の場面を頭の中でイメージする。
    条件の抽出(国語力・論理力):長い文章の中から、計算に必要な数字や条件だけを抜き出す。
    立式と計算(算数力):抜き出した条件をもとに数式を作り、正確に計算する。

    お気づきでしょうか。

    実は、文章題のプロセスのうち、最初の「1」と「2」は完全に「国語(読解)」の領域なのです。

    ここでつまずいているお子様に対して、いくら計算ドリルを反復させても根本的な解決にはなりません。

    必要なのは、文章を正しくイメージし、情報を整理するサポートなのです。

    お母様の日常の言葉がけが
    最高の「読解力トレーニング」になる

    「読解力が必要なのは分かったけれど、家庭でどうやって教えればいいの?」と不安に思われる保護者の方もいらっしゃるかもしれません。

    専門的な読解テクニックをご家庭で教え込む必要は全くありませんので、ご安心ください。

    実は、読解力を養う最も効果的で温かい方法は、お母様との「日常の何気ない会話」の中に隠れています。

    1)「それって、どういうこと?」と優しく問いかける お子様が学校の出来事を話してくれたとき、「楽しかった!」で終わらせず、「何が一番楽しかったの?」「〇〇君はどうしてそう言ったのかな?」と、少しだけ深掘りして聞いてみてください。自分の感情や状況を相手に伝わるように言語化する経験が、そのまま文章を論理的に読み解く力の土台になります。

    2)わからない言葉を一緒に面白がる テレビや本、日常会話の中で知らない言葉が出てきたら、「どういう意味だろうね? 一緒に調べてみようか」と声をかけてみてください。辞書やインターネットで意味を知り、「なるほど、こういう意味だったんだね」と知的好奇心を共有するだけで、お子様の語彙力は自然と豊かになっていきます。

    3)問題文を「絵」や「図」に描いてみる 宿題の文章題でつまずいているときは、「式を立てなさい」と言う代わりに、「これ、どんなお話かな? 簡単な絵に描いてみて」と促してみてください。リンゴの絵でも、道のりの線でも構いません。手を動かして視覚化することで、パッと状況が整理され、「あ、そういうことか!」と自分から気づけることが多々あります。

    お母様が毎日お子様の話に耳を傾け、一緒に考える。

    その日常のコミュニケーションそのものが、お子様の「読み解く力」を育む最も尊い時間なのです。

    終わりに

    算数や理科の文章題が解けない原因は、決して能力の不足や努力不足ではありません。

    教育の形が大きく変わり、大人でも読み解くのに苦労するような複雑な問題文が増えていることが、背景にあります。

    公的なデータも、子どもたちが「計算」ではなく「読解」の壁に直面していることを証明してくれています。

    ですから、お子様が文章題を前に悩んでいても、決して急かしたり、焦ったりしないでください。「難しい問題文を、一生懸命読み解こうとしているんだな」と、その姿勢自体を認めてあげることが何より大切です。

    日々の会話の中で、お子様の言葉に耳を傾け、「どう思った?」「どんな風に見えた?」と優しく問いかけること。

    その積み重ねが、必ずお子様の「自分の頭で考え、読み解く力」へと繋がっていきます。

    ご家庭での温かいサポートに加えて、第三者であるプロの視点を取り入れることで、お子様の学習の壁はさらに乗り越えやすくなります。

    私たちの1対1、または1対2のオンライン個別指導であれば、集団の中では見過ごされてしまいがちな「どこで読み間違えたのか」「どの言葉の意味でつまずいたのか」という小さなサインを見逃しません。

    「分からない」を言葉にできなくても大丈夫です。

    私たち講師がしっかりと伴走し、お子様が自らの力で問題を解き明かす喜びを知るお手伝いをいたします。

     学習に関するご不安や、お子様に合った具体的なアプローチ方法について、いつでもお気軽にご相談ください。

    無料の学習相談にて、お一人おひとりの現状に合わせた最適なステップをご提案させていただきます。

    当店でご利用いただける電子決済のご案内

    下記よりお選びいただけます。