【大学入試】受験料の総額に驚愕?事前にご家庭で話し合いたいお金と進路の話
2026/09/30
高校3年生の秋を迎えると、いよいよ志望校も絞り込まれ、具体的な受験スケジュールを立てる時期に入ります。毎日の部活のサポートや栄養を考えたお弁当作りに加え、塾の送迎など、お子様を全力で支えてこられたお母様、本当にお疲れ様です。
この時期になると、お子様が持ち帰ってくる入試要項や募集パンフレットを目にする機会が増えると思います。そこでふと「受験料」の欄を見て、ハッとされたことはないでしょうか。
「あれ、1つの学部を受けるだけでこんなにお金がかかるの?」
「滑り止めもいくつか受けると言っていたけれど、全部でいくらになるのかしら…」
と、急に現実的な不安が押し寄せてくるご家庭は非常に多くいらっしゃいます。
特に私立大学を複数受験する場合、受験料だけで数十万円に膨れ上がるケースは決して珍しくありません。
今回は、なかなか人には聞きづらい「私立大受験のお金の話」について、具体的な数字やシミュレーションを交えながら詳しくお伝えします。
事前にリアルな費用感や、負担を軽くする「割引制度」を知っておくことで、いざという時の焦りを防ぎ、ご家庭で安心してお子様の背中を押してあげるためのヒントにしていただければ幸いです。
目次
まずは基本!私立大学の受験料の「相場」とは?
国公立大学の受験料(二次試験)が1万7,000円であるのに対し、私立大学の一般的な受験料は、1学部(1回の受験)につき「約3万5,000円」に設定されていることがほとんどです。
さらに、最近では多くの私立大学が「大学入学共通テスト」の点数を利用した「共通テスト利用入試」を導入しています。
こちらの受験料は、1学部につき「約1万5,000円~2万円」が相場となっています。
ここだけを見ると、「3万5,000円なら、いくつか受けてもそこまで高額にはならないのでは?」と思われるかもしれません。
しかし、現代の私立大受験において、お子様が「1つの大学につき1回しか受験しない」というケースは少なくなってきています。
なぜ数十万円に?
「複数受験(併願)」で膨らむ受験料のリアル
では、なぜ受験料の総額が数十万円にまで跳ね上がってしまうのでしょうか。
その最大の理由は、入試方式の多様化による「複数受験(併願)」にあります。
現在、多くの私立大学では、同じ学部・学科であっても「全学部統一日程」「個別学部日程」「共通テスト利用方式」「英語外部検定利用方式」など、複数のチャンスが用意されています。
第一志望の大学であればあるほど、「少しでも合格の可能性を広げたい」と、これらの日程を複数組み合わせて受験するのが一般的です。
例えば、ある受験生のリアルな出願パターンでシミュレーションをしてみましょう。
第一志望(関西の難関私立大):
個別学部日程(35,000円)+全学部統一日程(35,000円)+共通テスト利用(15,000円)= 計 85,000円
第二志望(関西の中堅私立大・実力相応校):
個別学部日程(35,000円)+共通テスト利用(15,000円)= 計 50,000円
第三志望(広島の地元私立大・安全校):
一般入試(35,000円)+共通テスト利用(15,000円)= 計 50,000円
この3校を受験するだけでも、受験料の総額は「18万5,000円」に達します。
日本政策金融公庫が行っている「教育費負担の実態調査」などの公的データを見ても、大学受験にかかる受験費用(受験料+交通費・宿泊費等)の平均は、国公立大学志望者で約27万円、私立大学志望者で約32万円〜35万円にのぼるとされています。
「滑り止めも含めて、気づけば受験料だけで20万円を超えていて慌てて準備をした」というご家庭の声は、毎年数多く耳にします。
知らなきゃ損!
負担をグッと減らす「併願割引制度」
先ほどのシミュレーションを見て、「そんなにかかるの…?」と驚かれた保護者の方もいらっしゃるかもしれません。
ですが、どうかご安心ください。
現在の私立大学では、ご家庭の経済的な負担を軽減するために「併願割引制度(併願割)」を導入している学校が数多くあります。
割引のパターンは大学によって異なりますが、大きく分けて以下の2つのタイプが主流です。
① 2出願目以降が大幅に安くなるタイプ
(例:1回目は3万5,000円、同じ大学の2回目以降は1万5,000円に割引)
② いくつ受けても同じ金額!「定額制(パック制)」タイプ
(例:3出願までは段階的に料金が上がるが、4出願以上は上限6万5,000円で受け放題)
関西の関関同立や産近甲龍、広島県内の私立大学などでも、こうした割引制度が広く取り入れられています。
同じ大学の中で複数の日程や学部を受験する場合、この制度を賢く使えば、受験料を大きく抑えることが可能です。
ただし、「定額で受け放題だから」と過密なスケジュールを組むのには注意が必要です。
入試本番の緊張感は、大人が想像する以上にお子様の体力と気力を消耗します。
「連続受験は最大3日まで」など、大本命の試験にベストコンディションで臨めるよう、お子様のペースを守る日程調整を優先してあげてくださいね。
受験料だけじゃない!
広島からの「遠征費用」という隠れコスト
広島県にお住まいのご家庭が、関西や関東の大学を受験する際、決して見落としてはいけないのが「交通費」と「宿泊費」という隠れコストです。
例えば、広島から大阪まで新幹線で往復すると、交通費だけで約2万円かかります。
さらに、試験の前日からホテルに前泊すれば、宿泊費として1万円程度が必要です。
つまり、1回の遠征につき「約3万円」の費用が受験料とは別にかかることになります。
もし、異なる日程で3回大阪へ受験に行くとなれば、それだけで10万円近い出費が加算されます。
近年では、多くの県外の大学が広島市内に「地方試験会場」を設けています。
地元で受験できれば、この大きな遠征費用と、慣れない移動によるお子様の体力的・精神的な負担を大幅に削減することができます。
「どの大学が、どの方式で広島会場を設定しているのか」を早めにリサーチすることは、非常に重要な資金計画の一つと言えます。
ご家庭でできる「事前の資金計画」と
対話の大切さ
こうしたリアルなお金の話を聞くと、少しご不安にさせてしまったかもしれません。
しかし、お子様の「この大学で学びたい」という純粋な気持ちと、ご家庭の経済的な事情の折り合いをつけることは、決して後ろ向きなことではありません。
むしろ、入試直前になってから「こんなにお金がかかるなんて聞いていない」と親子ですれ違ってしまうことの方が、お子様にとって大きな精神的負担となってしまいます。
ご家庭でできる一番のサポートは、高校3年生の夏から秋の段階で、お子様と一緒に「どこを、いくつ受験するのか」を冷静に話し合っておくことです。
「どうしても行きたい第一志望には、少し多めにチャンスを作ろうね」
「滑り止めは、広島会場で受けられて、併願割引が使えるこの日程に絞ってみない?」
と、ご家庭の予算感もふんわりと伝えながら、一緒にパズルを組み立てるように受験スケジュールを作ってみてください。
「お母さんは私(僕)の受験のことを真剣に考えて、応援してくれているんだ」という安心感は、お子様が厳しい受験期を乗り越えるための何よりのエネルギーになります。
終わりに
私立大の複数受験における、お金のリアルについてお伝えしました。
私立大学の受験料は、1学部につき約3万5,000円(共テ利用は約1万5,000円)。
合格の可能性を広げるために複数方式を併願すると、数十万円に膨れ上がることが多い。
同じ大学の複数受験には「併願割引制度」があり、賢く使えば費用を抑えられるが、過密日程には要注意。
広島から県外を受験する場合、「地方試験会場」を活用して交通費・宿泊費を削減することが鍵となる。
直前のトラブルを防ぐため、秋の段階でご家庭で受験スケジュールと費用の話し合いを持っておくことが大切。
お子様の将来への投資とはいえ、一度に大きなお金が動くのですから、お母様が戸惑われるのもごく自然なことです。
どうかご自身だけで抱え込まず、入試の割引制度や地方会場の仕組みなどを賢く活用しながら、安心してお子様をサポートできる環境を整えていってください。
お子様のこれまでの努力が、一番良い形で花開くよう、いつも温かく見守ってあげてください。
入試方式が複雑化し、受験スケジュールの組み立てによって費用も大きく変わる現代の大学受験。
お子様の学力とご家庭のご希望に合わせて、「どの大学の、どの入試方式を組み合わせるのがベストなのか」という戦略をご家庭だけで練り上げるのは、非常にご負担が大きいことと思います。
進路選びや受験計画に迷われた際は、ぜひ教育のプロにご相談ください。
私たちの1対1、または1対2の個別指導をお届けするオンライン学習では、画面越しであっても、お子様の声のトーンやふとした瞬間の不安そうな表情の変化まで、きめ細かく把握することが可能です。
部活動で忙しい日々の中でも、ご自宅の落ち着いた環境で、お子様一人ひとりの志望校と得意科目に合わせた無駄のない受験戦略をサポートいたします。
私たち講師がしっかりと伴走し、お子様が自らの力で問題を解き明かす喜びを知るお手伝いをいたします。
受験スケジュールに関するご不安や、現在の学習状況についてのご相談は、いつでも無料で承っております。どうぞお気軽にお声がけください。

