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うちの子、いつ大人になるの?脳科学が教える「考える力」の育ち方

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うちの子、いつ大人になるの?
脳科学が教える「考える力」の育ち方

うちの子、いつ大人になるの?脳科学が教える「考える力」の育ち方

2026/08/10

「毎日、毎日、同じことで注意しているのに、また同じ失敗をしている…」

「女の子のお友達はしっかりして見えるのに、うちの男の子はいつまでも幼い気がして心配…」

毎日の子育てや家事、お仕事でお忙しい中、お子様と真剣に向き合っていらっしゃるからこそ、こうしたもどかしさを抱えてしまうお母様は非常に多くいらっしゃいます。

特に、広島県内でも中学校への進学や高校受験を見据える時期になると、「もう少し先のことを考えて行動してほしい」「いつになったら自分から勉強するの?」と、焦りを感じてしまうこともあるのではないでしょうか。

でも、どうかご安心ください。

お子様が何度注意されても同じことを繰り返してしまうのは、お母様のアプローチが間違っているからでも、愛情が足りないからでもありません。

実は、物事を道筋立てて考える「論理的思考」のスイッチが脳の中で入るタイミングには、明確な時期と、生まれ持った男女差が存在するのです。

この記事では、発達心理学や脳科学の視点から、お子様の脳の中で今何が起きているのかを紐解き、論理的思考への切り替わり時期や、ご家庭でできる温かい見守り方についてお伝えいたします。

目次

    なぜ、怒られても同じ失敗を繰り返すの?

    「宿題をやらないと後で困るって、昨日も言ったのに!」
    「どうしてこんなことしたの?って聞いても『わからない』としか言わない…」

    お子様のこのような行動を目の当たりにすると、「私の言い方が悪いのかな」「育て方に問題があったのかな」と、ご自身を責めてしまうお母様もいらっしゃるかもしれません。

    しかし、結論から申し上げますと、それは決してご家庭の環境やしつけのせいではありません。

    人間の脳には、本能や感情をつかさどる「大脳辺縁系」と、理性や論理的思考、行動の抑制をつかさどる「前頭前野」という部分があります。

    子どものうちは、感情をつかさどる部分が先に成長し、論理をつかさどる前頭前野は、脳の中で最も遅く、ゆっくりと成熟していくことが分かっています。

    つまり、「これをしたら怒られる」「今は遊ぶのを我慢して勉強した方が後で楽になる」といった、原因と結果を結びつける回路が、物理的にまだ完成していない(準備中である)状態なのです。

    お子様自身も悪気があるわけではなく、頭ではぼんやり分かっていても、目の前の衝動を抑える「脳のブレーキ」がまだうまく作動しない時期なのだと捉えてみてください。

    科学が証明する
    「論理的思考」の切り替わりと男女差

    では、その「論理的に考える力」のスイッチは、一体いつ切り替わるのでしょうか。

    スイスの著名な心理学者であるジャン・ピアジェの「認知発達段階説」や、文部科学省が提示している子どもの発達段階の資料でも、子どもが抽象的・論理的な思考(目に見えないものを推論したり、筋道を立てて考えたりする力)を身につけ始めるのは、おおむね「11歳〜12歳以降」とされています。

    さらに近年、アメリカ国立衛生研究所(NIH)などが行った大規模な脳のMRI画像研究によって、非常に興味深い事実が明らかになりました。論理的思考を司る大脳皮質が成熟して最も厚くなるピークの時期には、男女で数年もの差があるというのです。

    具体的な切り替わりのタイミングの目安は、以下の通りです。

    女の子: 小学校高学年(11歳前後)
    男の子: 中学1〜2年生(14〜15歳前後)

    女の子の方が早い段階で精神的に大人びて見えたり、お母様と対等に話し合いができたりするのは、こうした脳の成長ペースの違いが大きく関係しています。

    一方で、男の子が中学生になっても無邪気に遊んでいたり、行き当たりばったりの行動をとったりするのも、脳の発達段階から見ればごく自然なことなのです。

    「同じ学年の〇〇ちゃんはあんなにしっかりしているのに…」と、他の子と比べて不安になる必要は全くありません。

    お子様の脳は、その子自身の正しいペースで、確実に成長の階段を登っています。

    切り替えは「誘発」できない。
    だからこそ待つ時間が大切

    「時期が来れば切り替わるのは分かったけれど、少しでも早くスイッチを入れる方法はないの?」

    熱心なお母様であればあるほど、そう思われるかもしれません。

    しかし、ここが最も大切なポイントなのですが、脳の器質的な成長(ハードウェアの完成)を、周りの大人が人為的に早めたり、無理やり誘発したりすることはできません。

    まだ足の筋肉が育っていない赤ちゃんに「早く走りなさい」と言っても走れないのと同じように、前頭前野が準備中の子どもに対して、大人の論理を力ずくで押し付けても、子どもは情報を処理しきれず、ただ「怒られた」「自分はダメなんだ」という自信の喪失に繋がってしまいます。

    今は、植物に水をやりながら芽が出るのを待つように、その時期が来るのをゆったりと待つことが何よりも大切です。

    待っている間にご家庭でできる、
    小さな「種まき」

    とはいえ、ただ放置するということではありません。

    スイッチが切り替わる「その日」に向けて、ご家庭でできる素晴らしいサポートがあります。

    それは、日常のちょっとした会話の中で「あなたはどう思う?」「次はどうしたらうまくいくかな?」と、答えを急かさずに問いかけてあげることです。

    最初は「わからない」「別に」という返事しか返ってこないかもしれません。

    それでも全く問題ありません。

    お母様が「考えさせる機会」を少しずつ作ってあげることで、いざ脳の準備が整ったとき、スムーズに論理的思考のスイッチがカチッと入りやすくなります。

    お子様が失敗したときも、「どうしてこんなことしたの!」を「次からどうしてみようか?」に変えるだけで、お子様は安心して自分の頭で考え始める準備をすることができます。

    終わりに

    毎日、お子様の将来を想い、真剣に向き合っているからこそ、「どうして伝わらないのだろう」と疲れを感じてしまうことは、決しておかしなことではありません。

    お母様は今日まで、本当に一生懸命にお子様を支えてこられました。

    今はまだ行き当たりばったりに見えるお子様でも、中にある「論理的に考える力」のスイッチは、時期が来れば切り替わります。

    男の子なら中学生の半ば頃から、女の子なら小学校高学年頃から、驚くほど物事を俯瞰し、大人びた考えを話し始める日が必ずやってきます。

    今はまだ「大きく飛躍するための準備期間」です。

    どうぞ、お子様のありのままの姿を、ご自身を責めることなく温かく見守ってあげてください。お母様のその優しく信じる眼差しこそが、お子様にとって何よりの安心感となり、健やかに成長するための最高の栄養となるのです。

    ご家庭で温かく見守りながらも、お勉強や進路に向けて「自ら論理的に考える力」を少しずつ養っていきたい、プロの手も借りたいと感じられた際は、ぜひ私たちプロの講師を頼ってください。

    私たちの1対1、または1対2のオンライン個別指導では、画面越しであってもお子様一人ひとりのちょっとした目の動き、表情の変化、声のトーンをしっかりと汲み取ります。

    現在のお子様の発達段階を正確に見極め、決して無理に大人の論理を押し付けるのではなく、「なぜそうなると思う?」と丁寧に問いかけながら、お子様の思考のスイッチが入る絶好のタイミングを見逃さずにサポートいたします。

    私たち講師がしっかりと伴走し、お子様が自らの力で問題を解き明かす喜びを知るお手伝いをいたします。

    学習ペースの作り方や、お子様への具体的な声かけなど、ご家庭での学習環境に関するご不安がありましたら、どうぞお気軽に無料相談へお問い合わせください。

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